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■路面凍結 道の駅池田付近から東の方を見ると、 山の間から突起物のようなままこ落としが見える。 冬のある日、車でままこ落としに行ってみた。 道路が一部凍っていた。 スタッドレスタイヤだから大丈夫だろうと思ってゆっくり進む。 しかし滑って進路をそれていった。 ガードレールにぶつからないようになんとか止める。 道をふさぐ格好で止まる。 止まったはいいが、今度は進むこともバックもできなくなる。 路面がツルツルでタイヤがまったくひっかからないのだ。 アイスバーンに対してこれほどスタッドレスタイヤが無力なのかと痛感した。 もう夕暮れが近づいている寂しい山道。 人家からは結構離れている。 あきらめて車を置いていくしかないか、 と思っていたところ上の方から軽トラックが来た。 農作業を終えた年配のご夫婦。 スコップで路肩の土をタイヤの下にまいてもらい脱出することができた。 お礼を言ってゆっくりと坂を下った。 ありがたかったが、このご夫婦、 70歳台か、もしかしたら80歳台もありえるのではと見えた。 その歳でもがんばっているんだなと感心するとともに、 農家の高齢化の実情も感じた。 ■「ままこ落とし」とは 翌日、もう一度行く。 今度は麓近くに車を置いて歩いて行く。 歩いて道を見てみると、 カーブごとに砂が山になって置いてあることに気付く。 もしご夫婦に出合わずあきらめて車を置いていったとしても、 これに気付いて砂を使って脱出できたかも、と思った。 ままこ落としの下まで行く。 ままこ落としは、浸食されてできた高さ20メートルくらいの、 頂きに松がはえた、急角度の富士山のような形の土の柱だ。 昔、この付近にあった城の主の息子がいた。 その息子には「まま母」、つまり血のつながっていない母がいて、 その母から見るとその息子は「まま子」。 まま母には実の息子がいた。 実の息子を城の跡取りにするため、 まま母はまま子を崖から突き落とした、 という血なまぐさい民話が伝わっている。 「ままこ落とし」の名はこの民話に由来しているという。 ■崩落の危険 登れないかとままこ落としの斜面を上がってみる。 静かな山の中、上の方から定期的に小石がパラパラと落ちてくる。 これはまずい。 崩落に巻き込まれる危険性がある、とあわてて下る。 考えてみたら手前に崩落防止の鉄の壁が設置されている。 それだけ危険な場所なのだった。 登った時はなぜか頭の中から鉄の壁の存在が消えていて、 危険とも思わず近づいていた。 ままこ落としはかつてはもっと太った形をしていたらしい。 崩落が進んでかなりスリムになったようだ。 いつか崩れ去る運命にある風景なのだろうか。 参考 私のHP→ままこ落とし |
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